WBC。すばらしい試合だった。すばらしい相手がいたからこそ、あのような好ゲームが生まれた。菅野投手、ナイスピッチング。千賀投手もナイスピッチング。もちろんアメリカ投手陣もナイスピッチング。あれだけ芯を外されたらいい当たりも出ない。日本の野球とアメリカの野球、技術的にいい勝負ができるようになったとはいえ、僕はまだまだ差があると思う。一つは選手層。日本はあれだけの選手を集めることが精一杯。しかしアメリカは同じような選手がまだゴロゴロいそうだ。それから体格、パワー、すべてのスピードで日本は少し劣っている気がする。なので、勝つためには「スモールベースボール」で戦うしかない。それは勝つために必要なことで決して否定しているわけではない。最初から「劣っている」と感じているのならなんらかの方法「戦術」を持たないと勝てないから小さいという意味でなく「スモールベースボール」という戦術で戦ったと言うことである。しかしアメリカの選手の打球は速かったし、強かった。菊池選手の後逸したボールもとても強い当たりだった。ヒットのボールもとてつもなく速い。バットスウィングの速さはアメリカの方が上回っている。だからミスとなった。テニスでもボールの質がいいということはそれだけ相手にとって打ち返しづらくミスする可能性を高める。要は打球の質がアメリカが上回っていた、そういうあたりが守備陣にはプレッシャーにもなっていたのではないかと思う。だからミスが出た。
 しかし松田選手を責めてはいけない。なぜならば彼は日本の代表、もっと言えば我々の代表なのである。あの場所に出たくても出られない選手がどれくらいいたことか。そう彼を責めるということは責めている自分自身を責めていることと同じだと私は思っている。彼のエラーは私のエラーでもあるということである。2:1で日本は敗れた。ちょうど日本とアメリカの力関係を示すような得点差だ。でもそれが今の日本の実力なのであろう。惜しいと言えば惜しい。しかしあれほど面白い勝負を戦った、そして我々に提供してくれた、感動と居ても立っても居られない雰囲気を作り出してくれた「侍ジャパン」の全員に、ありがとうと言いたい。優勝することはできなかったけれど「全力」の姿勢は十分通じた。プロ野球がこのレベルだったらどんなに素晴らしいか。4年後、さらにレベルアップしてまたすばらしいプレーを見せてほしい!

心穏やかに 明るく楽しく元気よく
日々是好日

なんか 論評っぽくなってしまいましたね(笑)